2020年12月8日に、Apple初となるオーバーイヤー型のヘッドホン「AirPods Max」が発表されました。
40mm口径のダイナミックドライバを搭載し、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモードはもちろん、装着時の吸着度と密閉度に合わせてサウンド調節するアダプティブイコライゼーションといった機能が備わっており、Appleならではの高品質な仕上がりとなっています!
新製品&サプライズ発表だったことや、その販売価格が67,980円(税込)とかなり高価であることから、WebやSNS上で大きな反響をよんでいます。
そんな中、本製品と同じくらい注目されているのが、2020年9月にSonyより発表されたオーバーイヤーヘッドホン「WH-1000XM4」です。
こちらもAmazonで販売価格34,900円(税込)となかなか高額ではありますが、高機能・高音質かつ「AirPods Max」のおよそ半額で手に入ることから多くの人が購入候補にあげています。
本記事ではそんな注目のヘッドホン「AirPods Max」と「WH-1000XM4」を比較して解説しているので、オーバーイヤーヘッドホンを検討中の方はぜひ参考にしてください!
最後に僕のおすすめも掲載しています!
目次
AirPods MaxとWH-1000XM4 比較
比較表
商品概要を比較表にまとめました。次章から詳しく解説していきます!
カラー
まずカラーバリエーションですが、WH-1000XM4が2色なのに対し、AirPods Maxはメインカラー5色に加え、AirPods Maxイヤークッション(別料金)によるカスタムが可能で、全25パターンから選択することができます!
参照元:MacRumors
Appleはこういうところで消費者の心をくすぐってきますよね…
最重要とは言い難い部分ではありますが、イヤホンやヘッドホン等のオーディオ機器が好きな人や、デザインも重視している人にとってはポイントが高いところかと思います!
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重量
ちょっと見逃せないのが、重量です。
WH-1000XM4の254gも決して軽いとは言えませんが、AirPods Maxは本体が384.8 gとWH-1000XM4に比べて100g以上重く、さらにSmart Caseの134.5 gが加わると総重量は500gを超えます!
Smart Caseに収納することで、ヘッドフォンが超低電力状態に切り替わり、バッテリー充電を長持ちさせることができるんですが、持ち運ぶにはちょっと重いですよね。
あと見た目は好みが分かれると思います。
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チップ・機能
次にチップですが、AirPods MaxはApple製のH1チップを左右のカップに採用しており、各チップに搭載された10個のオーディオコアを利用してノイズキャンセリングを行います。
また、イヤークッションの吸着度と密閉度に合わせてサウンドを調節(アダプティブイコライゼーション)したり、映画を観ている時はまるでそのシーンに入りこんだような臨場感(空間オーディオ)で音を響かせる等、様々なオーディオ機能が詰め込まれています!
WH-1000XM4もまた独自開発である高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」を採用しています。
高性能BluetoothオーディオSoCと連係することで、多様な音響環境を毎秒700回以上センシングし、リアルタイムにノイズキャンセリング処理が適応されます!
さらに装着時の個人差(髪型、メガネの有無、装着ズレなど)や飛行機に搭乗中など気圧の変化を数秒で検出。
それに合わせてノイズキャンセリングを最適化するNCオプティマイザー機能も搭載しているため、使用環境による性能低下を最小限におさえることができます。
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再生時間・バッテリー
比較表にもありますが、こちらではもう少し詳細に書いていきます。
まず再生時間ですが、AirPods Maxはノイズキャンセリングまたは外部音取り込みモードをONにした場合、1回の充電で最大20時間の連続再生が可能です。(OFFの場合の記載はなし)
これに対してWH-1000XM4は、ノイズキャンセリングがONの場合は最大30時間、OFFの場合は最大38時間となっています。
続いて通話時間ですが、AirPods Maxは1回の充電で最大20時間。WH-1000XM4は、ノイズキャンセリングがONの場合は最大24時間、OFFの場合は最大30時間となっています。
またそれぞれクイック充電にも対応しており、AirPods Maxは5分の充電で約1.5時間の再生、WH-1000XM4は10分の充電で約5時間の再生が可能となっています。
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コントロール
AirPods Maxは、Apple Watchにも採用されている「Digital Crown」により、音量調節や再生/一時停止、電話応答、曲のスキップ、Siriの起動が可能です!
WH-1000XM4は、タッチセンサーコントロールパネルにより、音声調節や再生/一時停止、電話応答、音楽の曲送り/戻しなどの操作が可能です。
またWH-1000XM4は、声を発するだけで音楽再生を一時停止し、外音取り込みモードに切り替える「スピーク・トゥ・チャット」機能や、騒音下でも高音質で声を届けることができる「高精度ボイスピックアップテクノロジー」を採用しており、ハンズフリーでの操作性が高いのが特長的です!
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ハイレゾ
ハイレゾとは、従来のCDを超える情報量を持つ高音質な音源のことを指します。もっと簡単にいうと、音の情報量をたくさん持っているということです!
CDでは伝わらないレコーディング現場の空気感やライブの臨場感を感じ取ることができるため、音楽に強い関心を持っている人にとってハイレゾ再生が可能かどうかは重要なポイントかと思います。
対応しているかどうかですが、AirPods Maxはどこにも記載がないため非対応。WH-1000XM4は有線・ワイヤレスどちらも対応しています!
※ワイヤレスに関しては、あくまで「ハイレゾ級」と表記
ソニーが開発した音声圧縮技術「LDAC」により、SBC(328kbps、44.1kHz時)の最大3倍の情報量を伝送することで、ワイヤレスでもハイレゾコンテンツを高音質で楽しむことができます!
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おすすめ
どちらも品質の良い製品ではありますが、こんな人におすすめです。
AirPods Max
- カラーデザインを楽しみたい人
- 家でMacやApple TV等に接続して使いたい人
- ヘッドホンでSiriを活用したい人
- Apple製品が好きな人
WH-1000XM4
- ノイズキャンセリングにこだわりがある人
- ハンズフリーな操作性に魅力を感じる人
- ハイレゾ再生に対応したヘッドホンがほしい人
- バッテリー駆動時間の長さを重視する人
これらを踏まえて、僕自身がおすすめするヘッドホンも書いておくと、「WH-1000XM4」になります。
AirPods Maxに搭載されている機能は大体備わっていますし、バッテリー駆動時間も長い。クイック充電では10分で5時間再生可能で、様々な操作をハンズフリーで行える。
さらにハイレゾ再生にも対応していて、AirPods Maxの半額で手に入るとなれば、個人的には「WH-1000XM4」で決まり!
2021年には、新型の「AirPods」や「AirPods Pro」の発表も噂されているので、AirPods Maxは次作を待ってもいいかなと思います。